コメント

  1. ken2 より:

    写真と句の距離感が面白いと思います。
    写真そのものには「髪」はありません。
    暗い雨の夜を思わせる黒い背景の中に、球形のものと光が浮かんでいる。
    そこへ「髪の匂い」という極めて個人的で身体的な感覚を置いたことで、
    写真が単なる夜景ではなく、誰かの記憶を呼び起こす装置になっています。
    特に私は、身に沁む髪の匂い、がいいと思います。
    「髪が匂う」ではなく「身に沁む」としたことで、
    匂いが鼻で感じるだけのものではなく、記憶や感情まで染み込んでくる。
    雨の夜という外界の冷たさと、髪の匂いという非常に近い感覚が対照になっています。
    そして最後の 「匂いかな」。
    ここで説明しないのがいいですね。
    「誰の髪なのか」「なぜその匂いなのか」は読者に残される。
    写真の中央にある光の輪も、私は少し記憶の輪郭のように見えてきました。
    現実の写真なのに、句によって別の世界が立ち上がっています。
    (ChatGPT)